ゲームは攻略だ!

    どれを選べばいいの?!攻略本!

    家電量販店へ子供と一緒に電化製品を見に行くときに、できるだけ避けたい売場があります。

    そこは【ゲームコーナー】。子どもたちもよくわかっていて、ゲームソフトを買ってほしい。と言っても誕生日でもなければクリスマスでもない限り買ってもらえないことをよーーーく分かっています。もちろん、あわよくば買ってもらおう!と虎視眈々と狙っているのは間違いないのですが、ゲームソフト以外に狙っているものもあります。それは【攻略本】です。これがまたとっても分厚い本で、一種類だけではありません。いろんな出版社から【攻略本】が発売されていて、しかも中身が見えない・・・攻略本がたくさん並べられているブースは圧巻です。以前買ってもらった攻略本に、欲しい情報がなかったりするので「今度はこっちの攻略本買って」となるわけです。

    1冊あれば十分でしょ?!と思うので「もうあるでしょ!」と言っても「前買ってもらった攻略本は全部知っている内容だった。」という子供の答えです。なにそれ~!と最初は思いました。だけど、実際の所そのような事態はごくごく当たり前にあるようです。だからこそ、1つのソフトにたくさんの攻略本が発売されているからです。ソフトにしても、次から次へと発売されいます。またタイミングもクリスマスだったりと、親の財布のひもが緩くなっている時期を狙っているとしか思えない時に発売されます。ようやく攻略しても次から次へ・・・まさにエンドレス。

    そしてソフトの発売日やゲームの発売をまとめておしてくれる雑誌もあります。そんな雑誌も本屋さんに行けば、そういうことに関しては非常に目が効く子供は「買って~~」となります。ゲーム好きの子供にとっては、家電量販店や本屋は楽しくって仕方がない様子。スーパーマーケットに買い物に付き合うのは嫌がるのに、家電量販店に行くとなると、すかさずゲーム売場を見つけて「用事が終わるまでここで待ってるから!」とニコニコとしてゲーム売場へ直行しています。

    確かに子供がいないと、じっくり商品を選べるという利点はあるのですが何か買わされる・・・という覚悟しておかないといけません。

    例えば「ポケモン」ですが、新たにXYと発売されました。ポケモン世代ではない親からすると「ポケモン」いつまで続くんだ~!!と思いますが、ファンからすると待ち遠しくて仕方がないようです。ポケモンのソフトが発売されると(もちろんソフトを予約して購入)、もうウキウキでソフトを手に入れると子供はしーーんとした状態でひたすらゲームをします。ある程度のところまでいって、攻略本を買い求めて攻略本を見ながら「そっか。だから行けなかったんだ。あーでもまた前まで戻るのもなぁ。。」などとぶつぶつ独り言を言っています。どうやらもっと早く知っていたら、もっと早く進めたようで結局「急がば回れ」で、かなり前の部分まで戻った方が早く攻略できると思った様子で、前に戻ってやり直した。と言っていました。攻略本欲しい―――!!というのには、子どもであっても必ず理由がある!という事ですね。

    「ポケモン」大好きな子供がたくさんいますが、「とびだせ動物の森」も大人気です。ゲームは決めた時間のみ許可制を採用している家庭では、ある日子供が「今日はどうしても6時半からゲームをしたい。その代り明日はゲームしなくていいから!」と強く訴えるので、なんだ?!と思ったら、なんでも「とびだせ動物の森」のゲームの中で6時半から釣り大会があるようで、ゲームの中の釣り大会に参加したいから6時半にどうしてもゲームをプレイしたかったようです。

    えぇ~?!現実の世界の6時半と、ゲームプレイの時間が同じなの?!と聞いたら、そのようなんですね。釣り大会や花火大会もあったり。はたまた「とびだせ動物の森」の中の住民というかお友達が4時半に遊びに来る約束になっているとか・・・現実の生活そのまんまです。ゲーム上での待ち合わせや開催される時間を気にしながら、日常生活を送らなけらばなりません。そんなゲームにはまると、かなり忙しくなりますね~ 

    マリオにはマリオソフト別で攻略本があり、星のカービィには星のカービィで攻略本があります。もちろん「とびだせ動物の森」でも攻略本があります。ちなみに「とびだせ動物の森」の攻略本は12月21日に4冊の発売でした。全部買えたらハッピーですが、全部買ってしまったら5000円ぐらいになってしまいます。うぬぬ。攻略本恐るべし。本屋さんの売り場をかなり攻略本が占める時代になりました。

    とびだせ動物の森攻略本

    • 徳間出版(1.155円)・・・640ページ:リメイク家具には絵・記事が充実
    • 小学館(1.155円)・・・480ページ:リメイク家具はリスト表示
    • アスキーメディアワークス(1.260円)・・・700ページ:リメイク家具には色提示
    • エンターブレイン(1.260円)・・・700ページ:リメイク家具には色提示

    攻略本

    攻略本はどうやって製作されているのか気になりますよね?!これはゲームライターがつくっているのか。はたまたゲーマーが何人かに分かれてゲームをして作り上げているのか?!どーなってるの???!!それに攻略本には【公式ガイドブック】とうたっているものもあれば、そうじゃないものもあって独自にまとめたゲームデータをまとめて発売された攻略本の中には、メーカーの許可を得ずに発売して裁判に発展した『ドラゴンクエストVIII』もあったようです。メーカーの許可を得ないと、写真だったり、公式のイラストも使用できいないそうですぞ。

    でも、独自のデータをまとめた攻略本の方がたとえイラストが無くても欲しい情報が入っているなら、イラストがなくてもそっちがいいなぁ。とも思います。お金を出して攻略本を買ったのに欲しい情報が書いてなかった!!という時に、どこにやり場のない怒りをぶつけられるんだ?!そうでしょ。それに欲しい情報はそのまま残っていて・・ 本当にモヤモヤとした気持ちだけは抱えてしまう状況になってしまうじゃないですか!

    なんでも初期の頃の「ポケモン」では、アニメとしての人気が高いというだけではなく、ゲームも大人気だったのでたくさんの攻略本が発売されて様なのですが、属性相性やいろいろなミスがいろんな攻略本に存在していたそうなんです。なんか騙された~~!!ってなってもそれは仕方がないかも。初期の段階だったということならなおさら。

    そして、ゲームメーカー側からどれだけ資料提供されるかどうか。そしてそのゲームの作品によっても攻略本は変わってくるようです。情報管理がガッチガチでゲームメーカー側も非協力的だったりすると、これは地道にデータ収集をするしか方法はなくなってしまうということだし。人気のあるゲームだったら、余計にゲームメーカー側は強気になって当たり前で、そんな有利な情報を簡単に流すとは思えない。ゲームを製作するのに、ものすごい時間をかけてそしてお金をかけてゲームを作り上げたのに、そう簡単に攻略する技を教えてしまったらゲームをする側もつまらなくなってしまうでしょ。ここぞ!!ここを攻略するのに、どうやっても出来ないからそこだけ知りたい~!!っていう使い方ができれば良いのだけど、そのまわり道をどこまで我慢できるかによっても変わってくるのかも?!ほいほいと簡単にクリアしてもつまらないし、あまりにも攻略できなさすぎても嫌になる。そのへんの落としどころが難しいですなぁ~・・

    1980年代の攻略本

    なんでも、日本で最初に登場した「ゲームを攻略する書籍」は、1970年代末の『スペースインベーダー』ブーム時に発行されたものらしですよ。特定のゲームのブームに依らない「攻略本」というジャンルを築き上げていったのは1980年代のミニコミ文化による功績が大のようです。

    当時高専生だったポケモンの生みの親の田尻智(たじりさとし)が1983年(昭和58年)に刊行した『ゲームフリーク』。その他にも全国で小規模のグループが出来上がったりして、そして時にはたんなる1人でユーザー自身が攻略情報を独自にまとめあげて、同人誌として攻略本を発行していたようです。そしてそんな人たちの多くは、それから後にはゲームライターになったり、クリエイターになったりとそれぞれ自分の好きな道をもっと究めるべくして巣立っていったそうです。

    当時の同人攻略本の中でも特に有名なものがありますが、それはポケモンの親田尻も関わっていた『ゼビウス 1000万点への解法』。これが攻略本としてとくに有名になったものです。

    そしてゲームセンターが普及するようになって、コンピュータゲームがとても身近なものになって、身近にはなったけれども、発展していってさらに複雑化するようになって、みんなが求めるものに「攻略法」になりました。複雑化してばいくほど、攻略の仕方が分からんくなっちゃうし・・それはいわば必要になったということですね。

    そして、商業出版としての攻略本が幅広く普及するようになるのはファミリーコンピュータのブームからなんですね~ そして、そんな頃にはたくさんの商業ゲーム雑誌も創刊されることになりました。そして攻略本も多数刊行されるようになりました。特に日本人ならこのキャラクターを知らない人はいないのでは?!というほどのマリオです。『スーパーマリオブラザーズ完全攻略本』(徳間書店)は、発売2ヶ月でなんと60万部を超えるベストセラーになりました!すごすぎる。マリオ・・ゲームも人気ですが、ゲームの人気に比例して攻略本も売れまくったんですね。

    ゲームフリーク創刊

    伝説の同人誌「ゲームフリーク」はどのように創刊されたのでしょう?!ポケモンの生みの親、田尻智が国立東京工業高等専門学校(東京高専)に在学中の1983年(昭和58年)に、それまでの自分がプレイしまくり「ゲームセンターあらし」とまで呼ばれたほど、ゲームをしまくっていた「ゲーム研究の成果」の集大成とも言えるゲーム攻略誌モノクロコピー誌(ミニコミ誌)『ゲームフリーク』を田尻が1人で執筆しました。

    当時はゲーム雑誌や攻略本も、当然ながら今の様には整っていませんでした。同人誌専門店に販売を委託した「創刊号」は、田尻と同じような“ゲームフリーク”(ゲームおたく)達の間で飛ぶように売れました。その当時、漫画家を目指していた杉森建(現:ゲームクリエーターでイラストレーター)も最初は読者の1人でした。すぐに田尻に手紙を送って、町田市にアパートを借りる形で上京しました。杉森が借りたアパートに、田尻が訪れるようになり二人の間には今に至る友情が生まれました。

    そして杉森が「ゲームフリーク」2号以降のイラスト担当となりました。その後も仲間は次第に増えていきます。それに伴って『ゲームフリーク』の内容はどんどん充実していきました。また、うる星あんず(大堀康祐)と中金直彦によるミニコミ界のベストセラー『ゼビウス 1000万点への解法』の再版依頼を受けて、『ゲームフリーク』別冊として発行しました。それはその当時のミニコミ誌としては記録的な部数を達成しています。

    1990年代の攻略本

    1990年代に入ると、ゲーム内容の複雑化やロールプレイングゲーム・シミュレーションゲーム・アドベンチャーゲームなどデータ量が膨大になって、クリアするのに時間が必要になるジャンルが増えて行ったんですね~そんなゲームが増えれば、当然ながら『攻略本』ますます必要とされる存在に!それは複雑化になると、攻略本がなくては無理!となると、ページ数はもちろん増えていき・・・そしてページが増えるから、上下巻と2冊に分かれたり。「マップ編」だったり、「データ編」だったりとした形で刊行される攻略本も出てきました。そしてこの年代から攻略本と同じスタイルで、ゲームの「設定資料集」や「ファンブック」も登場してきました。

    そして、上下に分かれたりファンブックができたりしたこの時期からは、装丁も豪華になったんですね~。かつての主流はB6判だったのに、次第にB5判やA5判になったのもこの時期です。豪華になったのは紙質も改善されて、全ページがカラー化。そうなると、カラー化になるとコストもかかって当たり前。もちろん販売価格も上がりました。

    2000年代の攻略本

    2000年代に入ると、インターネットの普及とインターネットの接続環境が格段に良くなったので、攻略情報がインターネット経由で流布するようになったんですね。そうなってくると、インターネットで調べるからいいや!となっって攻略本の売れ行きは下がり始めちゃいました。以前は、同じ作品の攻略本を1人で何冊も買う傾向が見られていたのにこの頃からは、1人で何冊も買うことはなくなってきたんですね。

    そしてゲーム1作の寿命も短くなっていたので、内容の薄い「最速本」を早く出すことよりも「完全本」が求められるように購入者の需要も変化してきたんです。そんな「完全本」も、できればソフトの発売から1ヶ月以内に出してほしいなぁ~と言ったニーズも高まってきて、そして攻略できる方法を調べることができるインターネットのサイトでは見ることができない「読み物」としての内容が求められるように変化してきました。攻略本はこれからどのように変化していくのか、楽しみですね~!